ふねのともだちと大切なひと その3
けっこうながくなってきちゃったよ、まぁちゃんだわ。
さっておはなしどうなるかね?
【ふなたびのおわり】
船のりょこうがおわると、マリーとモヤはイギリスにかえり、
マーリットとデビットもノースカロライナに帰っていきました。
マーリットはまいにち夕方5時にノースカロライナから電話をしました。
それはマリーのおやすみの時間だったのです。
3ヶ月後、
マーリットはマリーに会いにイギリスへ行きました。
マリーと手をにぎりイギリスの海岸線を歩きながら、マーリットはマリーこそが運命の人だとわかったのです。
とつぜん、
マーリットはマリーをおひめさま抱っこし、岩の上にかのじょをすわらせました。
182センチ、81.6キロ、かれは76さいでもまだまだ力もちなのです。
マーリットはいいました、
「あなたにラブソングをうたいおうとおもうんだ」
マーリットはうたいました、
「あいしてる、このトキメキはだれにもけせないんだ」
マリーはまわりをみわたしました。
人々がいきかうのがみえました。
(わたしを、かれをみおろせる岩の上にすわらせて、力強くラブソングを歌える人がいる?)
マリーはおどろきました。
ご飯をたべたあとのパブで、マリーとマーリットは結婚についてはなしました。
「みて」
マーリットはマリーにいいました。
「ぼくはもう若くはない。おはかの中に片足を入れているんだよ。
ぼくたちは結婚することはできる、でもぼくのからだが弱ってしまったら、きみにめんどうをかけてしまうことになる。」
マリーはいいました。
「もし、あなたがありのままのわたしを受け入れてくれるなら」
「わたしはありのままのあなたを受け入れるわ、いっしょに年をかさねましょう」
マリーとマーリットはノースカロライナで結婚することにしました。
マリーが結婚のよういをするためにイギリスをさってしまうと、娘のモヤはさみしくなってしまいました。
娘の父親はすでに亡くなっており、母親は海をこえた4000マイルもはなれたところに行ってしまったのです。
暗やみの中でひとり、
娘はおうちの床にすわり、すすり泣きました。
モヤはふたりのおじさんとともにマリーの結婚式のためアメリカにとびました。
空港でマーリットとデビットとごうりゅうしました。
たくさんの家族がちかくにいることはモヤをとても幸せな気持ちにさせました。
みんなが車まで歩いているとき、モヤはデビットの手をにぎりました。
その日、モヤのとったしぜんなしぐさはデビットをおどろかせました。
デビットはそれが意味することについてワクワクしました。
デビットにはモヤがまるでべつのひとのようにみえました。
もう父親のことはしんぱいではないので、かれのきもちはかるく、陽気でした。
デビットはなみだがほっぺをつたわるほど、モヤをたくさんわらわせました。
モヤは母の結婚式でノースカロライナにいるあいだ、ずっとデビットといっしょにいました。
デビットとモヤはまるで十代の子のような恋におちました。
モヤのママが教会のつうろをデビットのパパのもとへあるいているとき、モヤはデビットのからだをちょんちょんして言いました。
「ねぇ、わたしたち、いま、」
「ちょっと待って!わたしたちのばんよ!!」
「っていえばふたりをびっくりさせられるわね」
デビットは歯をみせてわらいました。
母親の結婚式がおわり、モヤはイギリスへ帰りました。
でも、3ヶ月後、デビットとたくさんの時間をすごすためアメリカへもどってきました。
モヤはデビットがイチバンだ、ということがわかったのです。
デビットが、モヤに結婚を申し込むと、モヤは
「はい」
とこたえました。
デビットとモヤは、両親とおなじように、ノースカロライナで結婚しました。
結婚式のあと、ふたりはデビットの亡くなったおかあさんがねむっているおはかまでドライブにいきました。
デビットはモヤのブーケをおはかの上におきました。
「かあさん、彼女がモヤだよ」
息子はしずかにはなしました。
マーリットとデビットは、1996年に亡くなってしまいまったお母さんであり妻であったリディアのことをわすれません。
また、モヤとマリーも、1995年に亡くなったお父さんであり夫であったエドワードのことをわすれません。
リディアとエドワードは想われ、愛され心の中にいます。
彼らの生きたあかしはマーリットとマリー、息子とモヤの間でおおきくふくらん愛になっているのです。
まるで、すべてが計画されていたかのようでした。
おしまい。
てことで直訳に近いというか、まぁちゃんが感じたことだから文章としてはちょとヘンなところもあるとおもうんだよ。
でもそれを意訳しちゃうと、これまたおかしくなっちゃうとおもうし、このままが一番としときます。
で最後にこのおはなしのタイトルですが、オリジナルタイトルは
shipmate and soul mate
といいます。